アスタ荏田講演会

 8月8日(金)午前中アスタ荏田で講演会がありました。最初は、「就労するとは」というお題で、ピアサポート株式会社の松本さんにお話いただきました。松本さんはアスタPCを卒業した方で、現在、係長の役職で活躍されています。
松本さん松本さんの講演では「自分が出来ることと出来ないことを自分で知ることが大事です。出来ないことは出来る人に頼んで納期までに仕上がるか自分の目で見て最後まで確認することが大事です。自分の出来ることを伸ばしていこう。」と言われていたことが印象的でした。このことは、現在アスタPCに通所しているメンバーにぴったりあてはまることだと思いました。また、松本さんは常に自分の目標を決めていて、今は一人暮らしをしているとのことでした。アスタPC・アスタ荏田のメンバーが全員参加で、自分の障害に重ね合わせながらみんな神妙な顔つきでまじめに聞いていました。障害を持っていると民間企業には就職できないと自分からあきらめてしまいがちですが、松本さんのような先輩がピアサポートという民間会社に就職して活躍している姿をみると自分たちにも出来るんだという気持ちが湧いてなんでも挑戦してみようという気持ちにさせてくれました。また、ところどころピアサポートの平野部長が松本さんをサポートしてみんなにわかりやすく話してくれました。
 

 次の講演は、アスタ荏田のメンバーで毎週月・水に区役所とセンター南駅コンコースで販売の売り子をしている笠羽講演をする笠羽さんさんでした。笠羽さんは今年、普段の活動等が認められて”青年国民栄誉賞”という大きな賞をもらってニュースになっている方です。お題は「デンマーク留学記」でした。デンマークでは全員が寄宿舎に入り、自分で出来ることはじぶんでやるというのが規則になっているそうです。デンマークは日本と違い福祉行政が行き届いていて、たとえばヘルパーさんにしても受ける側が受身だけではなく自分はここまで出来るけどここが出来ないからお願いするというシステムになっているそうです。日本に帰ってきてからは、自分がヘルパーさんにやって欲しいことを全部紙に書きだし、その中から自分で出来ることや我慢できることとかを除いて、どうしてもお願いしなければいけないこととかの優先順位をつけてみたそうです。その上であちこちのヘルパーを派遣している事業所に問い合わせて相談をし、種類ごとにシフトの管理を考えた結果、現在は6社と契約しているそうです。私もヘルパーさんを使っていますが、1社なのでシフトは事業所任せですし、自分に何をして欲しいかは外出支援のみなのでそんなに考えていません。家事支援なども頼むようになったら何をして欲しいのか考えなければいけないなあと思いました。
 笠羽さんの話を聞いていて、すごく若いのに考え方がしっかりしていて、でも決して特別ではなく障害があっても素直に障害を受け止め前向きに生きているんだという姿が輝いて見え、感動し、いっぱい勇気をもらいました。

講演をする笠羽さん みんな真剣に聞いています
講演をする笠羽さん みんな真剣に聞いています

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