秋の宿泊研修

 10月25日(木)・26(金)に秋の宿泊研修では、横浜港見学として午前はマリンシャトルで1時間の港内クルーズ、午後は大黒ふ頭の港湾施設を見学し、翌日は横浜ラポールで研修としての発表をしました。
 例年どおり、集合場所までの行程については事前に各自が調べて、集合時刻までに1人で行けるかが試されました。私の場合は、地下鉄ブルーラインに乗り横浜でみなとみらい線に乗換え終点の元町・中華街で降りて、山下公園の乗船場までは約1時間で問題もなく到着できました。しかし、他のメンバーの中には、乗換駅にエレベータ・エスカレータがなく階段を使わざるを得なく苦労した人もいたそうです。
 9時40分の集合時刻をすぎる頃、全員予定どうりに集合でき、10時すぎにはマリーンシャトルへの乗船を始めました。船内に移動するのに使うタラップが潮の加減で落差が大きかったので移動しにくかったのですが、車椅子にはシャトルのスタッフさんやアスタPCのボランティアさんなどが手助けしてくれ移動出来ました。港内クルーズでは、船に乗らないと絶対見られない景色を見られました。停泊している自動車運搬船、ベイブリッジや鶴見つばさ橋、ランドマークタワー、横浜火力発電所の排気塔などを見て楽しみました。船内を見て回ったメンバーの中には、クルーと2階と3階に上がって眺めの良い海の上から周りの景色を楽しんだ人や、船を動かす舵輪があって感動した人もいました。
 1時間のクルーズを終えて山下公園の乗船場へ戻ると11時20分で、グループ毎の食事と大さん橋ふ頭ビルへの移動のためしばらく解散しました。私達のグループはまず大さん橋へ移動して、2階の「ハーバーズカフェ」で昼食をとることにしました。カフェは眺めもよく、大さん橋オムライスや黒船ロコカレーなどがおいしく、十分に満足しました。12時40分には最寄の大さん橋ふ頭ビルへ向かい、各グループも順次集合し、1時にはバスに乗り込みました。中型のバスは残念ながらリフトがなく、座席の間隔も狭くて車椅子の人ばかりでなく皆苦労していました。

 午後の港湾施設見学では、まず大黒ふ頭先端への移動中にまわりにたくさんの車やコンテナがあり、一般車が入れない所まで入れたりと貴重な経験をしました。先端のC−4コンテナターミナルは、縦500m×横350mもある広大なスペースを日本郵船が占用しており、その中の管理棟の5階で貨物とコンテナについてのDVDを見ました。建物入口にはスロープが無いため、車椅子のメンバーはスタッフやボランティアさんの手を借りて建物に入りました。説明によると、通常「キリン」と呼ばれているガントリークレーンは、頭を上げている時が休んでいる時で、頭を下げている時が働いている時で、1機10億円でそれが3機も揃っているから驚きでした。また、コンテナには6mと12mのコンテナの2種類あること、数え方は1台、2台と数えること、白いコンテナでは冷凍・冷蔵などの温度設定が出来ることなどを学びました。別の建物に移動すると屋上からは、本牧ふ頭など横浜港の港湾施設全体が見渡せました。
 最後に15時半頃に桜木町駅まで送って頂いて見学は終了となり、宿泊する新横浜グレースホテルへと移動しました。ホテルでは部屋でしばらく休憩してから、18時頃にロビーに集合して、少し離れた夕食場所までグループ別に移動しました。私達のグループでは、事前にお店の場所を調べた人がいないという大失敗をし、スタッフに教えて頂きました。
 中華料理の山海楼では、前菜から始まり、海老のチリソースや蟹爪の揚げ物、チャーハンにふかひれスープ等々、とてもおいしく頂きました。料理やお酒は良かったのですが、個室なのに会話も満足に出来ないほど他の大勢の宴会の声が騒騒しかったこと、トイレが狭く障害者用の車椅子の入れるトイレが無かったこと、夜間はエレベーター使用が制限を受けることなどは残念でした。
 夜の9時頃ホテルへ戻った後は、私達の部屋に他の部屋の方も何人か合流して持ち寄ったお酒を飲んだりしましたが、11時前には寝ました。翌朝は6時頃には目覚め、7時半前には朝食バイキングに地下へ降りました。そして、ゆっくりと食事をしてから、8時40分にはロビーに集合しました。

 ホテルを出てからラポール行きの出るバス乗り場まではすぐに到着し、一部のメンバーは自力で行ったので全員9時のバスに乗れ、9時15分にはラポールに到着しました。ラポールでは2階の会議室で、はじめにグループ別に集まり、各項目についてバリアフリーなどについてあらかじめ記入しました。私達のグループでは発表者に記入もまかせましたが、他のグループでは発表者と記入者で役割分担をしたそうです。
 グループ別発表では、発表者はみんなの前に出るため緊張した人もいたようです。前に立つと汗が出てきて思っていることが飛んでしまったと言いつつも、90%も言えて数年前よりも良かったと言えるのは素晴らしい進歩だと思います。続いて全員の個人発に移り、私個人としてはガントリークレーンの大きさに圧倒され、1台10億円という金額に驚いたことを発表しましたが、思っていることをうまく伝えられたかはちょっと不安なところです。他のメンバーの個人発表では、あまり話をしないメンバーの声を聞けて良かったと思います。最後に、建物の外で集合写真を撮って解散となりました。

 最後に、今回の横浜港の港湾施設見学でお世話になった方々に感謝したいと思います。そして、今回の宿泊研修でお世話になった方々とスタッフとボランティアの方々にも、お礼を述べたいと思います、ありがとうございました。また、宿泊研修の幹事さんもご苦労様でした。個人的には、いろいろトラブルがありましたが、無事に宿泊研修を終ったことにほっとしていますが、今回の失敗を忘れずに次回からはきちんと調べておくようにしたいと思います。
 
 自動車運搬船    ガントリークレーン    グループ別発表
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